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by angrofille
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チャールズブコウスキー:オールドパンク

酔いどれ詩人、チャールズブコウスキーのドキュメンタリー!
hmちゃんが試写に誘ってくれて、シネカノンの試写でみてきました。
水曜映画の日が定着しつつあってうれしい。

ブコウスキーの死後、彼の膨大なインタビューと妻や友人(ボノやショーンペンも出演)、昔の女などの証言を交えて作られたドキュメンタリー。監督はジョン・ダラガン、脚本はヴィクター・リビングストン(どちらもどういう人か不明)。

このドキュメンタリーがものすごくよくできている作品でした。
ブコウスキーにつきまとう「日雇いで稼いだ金で飲んだくれ、
女を手荒く扱うろくでなし」というイメージをこの作品は
静かなトーンで剥がしていきます。

ブコウスキーは若い頃アメリカを放浪しましたが、
その後は郵便局で退屈な仕事を何十年も続けていました。
一度やめたものの「やっぱりもどしてください(泣)」と哀願し復帰。
自宅に郵便仕分けの練習箱をつくって訓練するくらい、「地道な生活」
を貫いていました。「ヒッピーは嫌いだ。郵便局で仕事すれば生活が何かわかる」
と言っているくらいです。

ブコウスキーの詩の朗読会はアットホームな雰囲気で、会場はすごく
和やかな雰囲気。そのなかで彼は財布をトイレに落とした詩を読んでいました。

また、彼はおさないころ、父に皮でひたすらぶたれる虐待をうけていました。
ブコウスキーはそのとき苦しみをこらえ、「声を出さない訓練」をしていたそうです。
そのことを彼は虐待を受けた自宅でぽつりぽつりと語ります。
「苦しみというものが何か教えてくれたのは父だ。恨んではいない」と。

昔の彼女のことを書いた詩を読み、涙するブコウスキー。
ガールフレンドのパム”パンケーキ”ミラーが帰ってこないと心配しまくる
ブコウスキー。(すごいニックネームだな。かくありたい)
誰がろくでなしの男性優位主義者だって?!

彼の詩が何度か作品中で朗読されるのですが(そのへんの友人とかが)、
その演出もタイポグラフィを使ってすごくモダンで上品に演出されていました。

この作品はとにかく演出がいい。
そして、よいドキュメンタリー(オズボーンズとかマイケルムーアとかね!!)
にはかかせない、「よい音楽」。もうブコウスキーの詩自体が音楽足り得るの
ですが、使われている音楽もすごく品がよい、しかしロマンチックすぎない
的確なかんじで作品の大きなプラスになっていました。

本当によいドキュメンタリーを見ましたよー。
琴線に触れるってこんなかんじだな。

hmちゃんとすごくよかった!!と二人でおおよろこびし、麗郷で台湾料理
を食べてブックファーストでホンマタカシを目撃してかえってきました。
そういえばまた大物写真家に遭遇したねー!次は誰だ?!
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詳細はこちら!
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by angrofille | 2005-06-02 01:02 | 映画