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by angrofille
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鈴木理策「海と山のあいだ」

銀座のギャラリー小柳で鈴木理策の写真展
「海と山のあいだ」を見てきた。
hmちゃんがものすごくおすすめしていたので、
こりゃぜったいいかなきゃと思っていたのだ。

鈴木理策はほんとうにいい写真家だと思う。
フランスの山を撮った「モンサンビクトワール」も
神々しくてびっくりした。何年かまえの「DUNE」に
載っていたKAZU HUGGLERを撮った写真も、
被写体の美しさもさることながら、写真が発光している
ように美しくてびっくりした(雑誌なのに)。

会場は照明が落としてあり、作品にだけスポットライトが
あてられている。
聖地熊野の那智の火祭りの写真がならんでいる。
熊野の山の大木の空にのびる大きな枝。
大きな真っ青の滝つぼ。
数えきれないくらいこまごまとある山の樹木のはっぱ。

ものすごいカタストロフを期待していたわたしは、
見た瞬間すごく拍子ぬけしてしまった。
「確かにきれいだけど、これは実家などでいやというほど
見ている緑だなあ」と、なんだか物足りないとさえ思った。

しかし、枝から滝、滝から森、と目を移して行くうちに
なんかすごいのが背中から襲ってきて、ひとつひとつの
写真が立体で木や緑がそこにあるように見えてきて、わたしは
写真から目をはなすことができなくなってしまった。
視覚に全身を捕われて、身動きすることができなくなってしまった。

きっとあまりに美しいものだったので、脳がそれを理解できるまで
時間がかかったのかもしれない。
理解した瞬間に打ちのめされてしまったに違いない。
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by angrofille | 2005-07-24 23:24 | 写真