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by angrofille
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イル・ポスティーノ(1994 イタリア/フランス)

イル・ポスティーノ

あらすじ
ナポリの沖合いに浮かぶ小さな島。そこへチリからイタリアに亡命してきた詩人パブロ・ネルーダが滞在する事になった。老いた父と暮らし、漁師になるのを望んでいない青年マリオは、世界中から送られてくるパブロへの郵便を届けるためだけの配達人の職につく。配達を続ける内に、年の差も越えて次第に友情を育んでいく二人。詩の素晴らしさを知ったマリオは、詩の隠喩についても教わる。やがてマリオは食堂で働くベアトリーチェという娘に一目惚れし、彼女に詩を送ろうとするのだが……。
all cinema onlineより

チリの偉大な詩人が読み書きすらできない島の人に「あんゆ(暗喩)」という
概念を広めていくさまが感動的。素朴な主人公が彼から学んだ「詩」という概念は、
自分がなんとなく思っていることを言葉に出して表現すること、つまり言語化
という術を身に付けたのである。単に素朴な青年が、自分の意見を口に出して
言えるようになる。自分の心を言語化できるというのは猿が火を持つのにも等しい
華々しい進化なのである。
主人公は詩人によって言葉を身に付けただけでなく、今まで気づかなかった
周囲の自然の美しさにも気づき、詩人に波や風など自然の音を録ったテープ
まで作り上げる。ただ生まれて死んで行く猿から、考えて感じることを誰かに
伝えることができる人間になったのだ。

そんなごたくはどうでもよくて、とにかく美しい映画。海の音、浜辺、ピンクの
壁の家、無口なじじい、なぜか道ばたで編み物するばあさん、すべてが美しい。
イタリアって素晴らしい国だなあ、、政治家のエピソードはほんとにイタリア人の
仕事、ってかんじがするけれど。
そうそう詩人と郵便屋の主人公が話している詩人の家の裏の山。なんかむかし
深夜テレビで見たイギリスのB級アクション映画「Bモンキー」を彷佛とさせるなあ、、
って思ったら同じ監督の作品でびっくり。映画探偵になれるかしら、、(無理無理)

主人公役の俳優が、この映画の撮影12時間後に息を引き取ったと見た後に知って
愕然。「なんてすごい人生なんだ!!(by人間交差点)」
だからあんな菩薩のような微笑みだったのかしら。嗚呼

☆4つ

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by angrofille | 2006-01-19 00:03 | 映画