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by angrofille
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エリ・エリ・レマ・サバクタニ(2005年 日本)

ノイズ音楽が世界を救えるってものすごいファンタジーだと思わないか

エリエリ・レマ・サバクタニ

「ユリイカ」の監督青山真治の最新作。

2015年、感染すると自殺してしまう謎の病気「レミング病」が大流行。
日本では300万人、アメリカでは800万人が死んでいる。
そんななか感染しながらノイズ音楽をつくりつづける浅野忠信と中原昌也。
彼らの奏でる音楽が唯一のレミング病の治療法だと調べ上げた大富豪筒井康隆は
感染した孫娘宮崎あおいを連れて彼らに会いに行く、、

という話で、もう全編浅野と中原昌也がフィールドレコーディングとか
拾った洗濯機のホースで奏でるノイズ音楽にまみれている映画です。
かわいい機材がいっぱいでてきて、じつは宅録マニア必見。

もう「王様のブランチ」とかでとりあげられそうなくらいメディアにでまくっている
映画だけど、これは85%の人に拒否されてしまいそうな代物である。
メルツバウを毎日寝る前に聞きます、とまではいかないけれども、
マイブラのフィードバックにぐっと来ましたというくらいの度量を持つ
人でなければこれは非常に受け入れがたいと思う。

TOKYO FMが制作?なのかな?すごいよなあ。これにお金出すのはすごい。
そういう世界ではノイズ音楽は無用の長物とされているのに、このパラドックス。

チラシとかにも出ている、草原で演奏する最後のシーンはやっぱりものすごく
きれいだった。
個人的なことですが、わたしはデプレシャン・ショックで映画が見れなくなって
おりました。ウェルカムトゥサラエボ(ウィンターボトムっていいんだけど
なんか物足りない感が残るのはなぜだ)、ダウンバイローを見たのだけど
もうさっぱり上の空で。

でもこれが何も考えられずに見られる映画だったので、結構よかった。
難解じゃないんだけど、見る者を選ぶ感じはある(彼の映画はそういう傾向が
ありますが)。「Helpless」でひたすら暴力に結びついていた感じが、
今作では音楽というものの不確かさと人の心に入り込んで行く可能性に
結びついていた感じがとてもよかった。

レンジの広い音楽好きは必見。

☆3.7つ



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by angrofille | 2006-02-01 23:06 | 映画