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by angrofille
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ジャマイカ 楽園の真実  (2001 アメリカ)

ジャマイカ 楽園の真実

レイトショーで記録的大ヒットを今も続けているドキュメンタリー。
青い海とまぶしい太陽の下で人々がのんきに昼も夜も歌って陽気に踊り続ける
楽園ジャマイカ、のほんとうの姿を女性監督ステファニー・ブラック が
あまりに美しい映像で痛々しく描く。

むかしレコード屋で働いていたとき、ジャマイカから来る7インチはほんとうに
汚いことが多くて、音がとぶのはもちろんたまに草がレコード盤に埋まっていたりして
楽園のひとは仕事する気にならないもんかなとか思っていたものだった。

だがしかしジャマイカはIMF、国際通貨基金という先進国(アメリカ、日本、イギリス、
フランス、ドイツ)が談合して経済にうぶな国に土足で入り込んで自国の経済を
より有利にしようとするおそろしい見えざる手軍団のおかげで国内経済がズタボロ
になっている。人々はアメリカの政策によって牛乳もバナナも売れなくなってしまい、
トミーフィルフィガーの縫製工場で週30ドルで働かされている。しかしそれも
利益を追求しつづける身勝手な大企業の都合でより生産力の安いメキシコや南米
に工場を移され、人々は働く場所すらない。アメリカの大企業が5億ドルの儲けを
6億ドルにしようとして人々から労働を奪う。勝手に入り込んできたんだから
責任を取ってその5億ドルを4億ドルにしても人民を守るべきなのに。どうせ5千円と
4千円の違いくらいしかないんでしょ。

我々になにが出来るのかってそんなの全然わかんないけど、物を買うときはちゃんと
考えて、どこで誰が作ってるのかしらないけど不気味なほど安い品物にホイホイ
手を出すのをやめてまっとうにつくられたものをまっとうに買うべきだ。

本編のエピソードでジャマイカの実業家がアメリカから鶏肉を輸入しようとした時、
入ってきた冷凍の肉を調べたらなんと20年前の肉だった。なんじゃこりゃとアメリカの
業者に言ったらハイチに送る肉を間違えて送っちゃったから返してって言われた
という笑い話?があったけど、もうそういう商売が通用しないんだと資本家にわからせて
やりたいと下流階級の私は思うのであった。

しかしこの映画はほんとうに映像が素晴しい。そういえばBBC2ってほとんど毎日
これくらいきれいなドキュメンタリーやってた。イギリス人が映画よりテレビ好きなのも
わかる。気がする。

☆3.7つ
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by angrofille | 2006-02-06 22:47 | 映画