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by angrofille
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君とボクの虹色の世界(2005年 アメリカ)

原題の「ME AND YOU AND EVERYONE WE KNOW」は映画のなかで
14歳と6歳の悪ガキ兄弟が作るアスキーアートのエピソード。
みんなどこか広いところに集まっているのを上から眺めたところで、
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↑これは立っているひとの頭             ↑これは横たわる人
このなかには俺とお前と、僕らが知っている人みんながいるんだって
14歳の少年が言うのだ。

主人公は監督脚本主演のミランダ・ジュライ演じるビデオアーティストなんだけど
生活のために高齢者用タクシーの運転手をしている女の子。
美術館に作品を持って行って冷たい対応をされたり靴屋の店員にいきなり恋して
おいかけまわしたり、面白くてせつない。
彼女のタクシーのお客、その知り合いの妻と別居した靴屋の店員、その息子たち、
息子の知り合いの女の子たち、世間とズレてる彼らの日常が群像劇のように
描かれる。

はじめに言ったアスキーアートやキュレーターを皮肉るユーモア、片思いの彼と
歩けてうれしくってずっと変なことを言ってしまったり、未成年のなかよし女の子
二人組が大人と子供の間でもがいてたり、いわゆる映画的な瞬間がこの作品には
たくさん盛り込まれている。
ユーモアやエピソード作りのうまさといった点で、ガーリーとはいってもソフィアコッポラ
とはまったく異質だ。アートの閉じられた世界を批判しつつアートにしかできないこと
を嫌みでも説教でもなくさりげなく提示しているのが非常にクレバーである(すんごい
シモネタもふくめてね)。
全体的な映画としての完成度というと少し甘いところがあるのかもしれないが、
ミランダ・ジュライの全身から溢れ出る善良さと真摯さとたまらなく素敵なたたずまい
によってオールオッケーになっているのが非常に希有な作品だ。

☆3.9つ



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by angrofille | 2006-05-16 23:45 | 映画