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by angrofille
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リフ・ラフ(1993年 イギリス)

「イギリスの黒澤明」こと?ケン・ローチ。
イギリス・ワーウィックシャー出身の映画監督・脚本家である。
一貫して労働者階級や第三世界からの移民たちの日常生活を
リアルに描いている。(Wikipedia)

ということなんですが、彼の映画を見るとこの人ってなんでこんなに
優しいんだろうと思って心の汗が止まらなくなる。

このリフ・ラフ(クズのような労働者という意味であって昔いたミュージシャンではありません)
も労働者階級、移民、ドラッグ中毒の厳しい人生を描いている。
ロバート・カーライル演じる主人公は刑務所を出て工事現場でいつ首に
されるかわからない不安定な生活をしていて、彼がある日落とし物のバッグを
拾って持ち主のシンガーを夢みる女の子に届けることから物語が始まる。

この女の子が凄まじく歌がド下手なくせに夢ばっか見てるのね。
彼女がパブで歌うんだけど、下手なもんでガラの悪い野郎どもから「帰れ!!帰れ!!」
コールの嵐。泣いてステージから駆け下りる女の子。
そこにファットな眼鏡の冴えない男がステージに上がる。「誰だおめー!」と叫ぶ野郎ども。
「俺は誰でもない。でもみんな聞いてくれ。みんないいことをしてくれたよ。
あの子はほんとうにいい子にちがいないよ。でもお前らが傷つけて、あのこは今頃
トイレで泣いてる。今日にも荷物をまとめて故郷のダブリンに帰るかもしれない。
それでいいのか?さあ、あの子を呼ぼうじゃないか」と言ってみんなでコールをするのよね。
で、彼女は泣きながらステージに戻って来て、「僕が調子っぱずれに歌っても君は聞いて
くれるかい?」というビートルズのWith a Little Help from My Friendsを歌うんですよ。
もう号泣。誰にでも夢見る権利はあるんだよ、とケンローチは言っているのだ。

ラスト10分は胸をかきむしりたくなる。どうしてこう人生って残酷なんですかねえ。

☆3.8つ
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by angrofille | 2006-05-28 23:26 | 映画