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by angrofille
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Sicko(2007年 アメリカ)

マイケル・ムーアの新作は「ビョーキの人、変質者」という意味のSicko。
いままで彼が作ったドキュメンタリーでもダントツの良い出来だ。
戦争とブッシュ政権反対のプロパガンダ映画「華氏911」もわかりやすくて
訴えかける力があったが、「Sicko」ではマイケル・ムーアのアメリカへの
愛をより強く感じる。

実はこの映画は「華氏911」よりも前に構想されていたのだが、9/11やイラク戦争の
ために制作を延期。今回満を持しての公開となった。

テーマはアメリカの医療制度について。

実はアメリカには国民医療保険制度がない。
民間の企業が提供するサービスに加入するしかないのだが、企業は営利が最優先。
利用者にできるだけ保険料を払わないような仕組みを作っている。
病院はお金が払えない人は治療を断るので、病気の治療で破産や最悪死んでしまう
人も多い。アメリカ人ができることは、「なるべく病気にならないこと」だけだ。

どうしてこんなひどい制度ができあがってしまったのか?ルーツは実はニクソンと冷戦の時代にあった、、

「Sicko」ではマイケル・ムーアはトレードマークの「アポなし突撃取材」をしない。
ムーアはアメリカ人に問いかける。
どうしてアメリカは弱いものいじめの国家になってしまったのか?
われわれは明るくて善良な国民ではなかったのか?

世界で一番豊かな国で、こんなに虐げられている人たちがいる。
今まで誰も知らなかったアメリカの暗部を、ぜひ見て欲しい。
そしてアメリカ型の医療制度に近づいている日本も他人事ではないと
気付かなくてはいけないのだ。

こちら公式
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by angrofille | 2007-08-27 16:05 | 映画