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by angrofille
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さよなら絶望先生

絶望した!灰色の雪どけ社会に絶望した!

ということでマガジンに連載されているマンガ「さよなら絶望先生」を読んだところ大変面白かった。・萌え系の絵柄 ・大正ロマン風の表紙 などに気おされて未読でしたが、往年のおおひなたごうを社会派にしたような面白トピック漫画でしたよ。

主人公の絶望先生(糸色 望という名前なので絶望先生)は熱血からはほど遠い後ろ向き自虐教師。「●●な社会に絶望した!!」を念仏のように唱え、やたらとポジティブだったりコントロールフリークだったり包帯少女だったりする高校の生徒たちと楽しく学園生活を満喫するお話。

一話読み切りで、それぞれに「ホワイトライ(善意のウソ)」や「足切り社会」などテーマがあり、毎回時事ネタとともに絶望していくという形式をとっています。たとえば冒頭の「雪どけ(=なあなあな和解)」というテーマであれば、「ラブホテルが街に建つとき一番反対していた会長が、いざ建ってみると一番のお得意になっている」とか「サイヤ人が来たからピッコロと雪どけ」などの社会の欺瞞をえぐり、しかし「マキコとムネオ、フミヤとタカモク」など溶けない雪解けもあるのだ…と冷静に暗部を指摘することも忘れません。このようなトピックを設定して掘り下げる形式は3~6巻くらいまでに完成を迎え、それ以降はよりシュールな方向に向かわれている気がします。

理屈っぽいコネタがぎっしり詰まったコミックス1冊。読むとちょっと疲れる&オチが毎回ないので万人にはおすすめできませんが、・社会派 ・書き込まれたコミックの細部をつぶさに読むことに快感を感じる方 などにはぜひおすすめです。

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by angrofille | 2008-01-05 00:00 | books