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by angrofille
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カテゴリ:映画( 97 )

カエルが降らないマグノリア

リトル・チルドレンは、とても良く出来た群像劇だ。
まるでカエルが降らないマグノリアのようだった。
本年度のアカデミー賞で主演女優賞、助演男優賞、脚色賞にノミネートされたが、
惜しくも受賞は逃した。

舞台はアメリカの郊外で、同じ街で起こる3つのつながりを軸に描かれる。

一つ目は退屈な主婦のサラ(ケイト・ウィンスレット)と司法試験に落ち続ける主夫の
ブラッド(パトリック・ウィルソン)との不倫関係。
二つ目は釈放されたペドフィリアのロニー(ジャッキー・アール・ヘイリー)と彼を
かばう年老いた母親。
三つ目はロニーを街から追放しようと執拗に迫る元警官のラリー(ノアー・エメリッ
ヒ)。

皆、自分の不満から逃げるように何かにのめりこんでいる。


サラは郊外の保守的で閉鎖された暮らしに漠然とした不満を抱き、ブラッドに近づく。

ブラッドもまた司法試験のプレッシャーと妻への劣等感から逃げようとしている。

サラの夫も彼女の知らないところでインターネットのポルノサイトにのめり込んでいる。

小さい町で性犯罪者という看板を背負うロニー。町の誰もが彼を化け物だと思っている。

警官時代に起こった事件で大きなトラウマをロニーにぶつけるラリー。

どの登場人物にも、病めるアメリカの顔の側面が現れている。アメリカで原作が大ベス
トセラーというのも、読者が自分の断片をこの作品のどこかに感じたからだろう。
皆ぬるい地獄で平気なふりをしてそれなりに生きている。「リトル・チルドレン」とは
子供のようにだだをこねる大人たちの物語だ。

冒頭で「カエルが降らない」と述べたとおり、ラストに「マグノリア」のようなカタル
シスはない。だが、皆最初にいた地点から少しだけ前に進んでいる。

見る人だれもの断片を、きっとこの作品のどこかに見つけられるはずだ。

わたしのお気に入りのシーンは彼がロニーが公共のプールに入るところ。彼が入ると
プールの客全員がホラー映画のように悲鳴を上げて逃げ惑い、ロニーは一人プールの中
に取り残される。この町で彼がどんな立場にいるか一瞬でわかるとても良いシーンだ。

☆3.7つ
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by angrofille | 2007-08-27 23:26 | 映画

Sicko(2007年 アメリカ)

マイケル・ムーアの新作は「ビョーキの人、変質者」という意味のSicko。
いままで彼が作ったドキュメンタリーでもダントツの良い出来だ。
戦争とブッシュ政権反対のプロパガンダ映画「華氏911」もわかりやすくて
訴えかける力があったが、「Sicko」ではマイケル・ムーアのアメリカへの
愛をより強く感じる。

実はこの映画は「華氏911」よりも前に構想されていたのだが、9/11やイラク戦争の
ために制作を延期。今回満を持しての公開となった。

テーマはアメリカの医療制度について。

実はアメリカには国民医療保険制度がない。
民間の企業が提供するサービスに加入するしかないのだが、企業は営利が最優先。
利用者にできるだけ保険料を払わないような仕組みを作っている。
病院はお金が払えない人は治療を断るので、病気の治療で破産や最悪死んでしまう
人も多い。アメリカ人ができることは、「なるべく病気にならないこと」だけだ。

どうしてこんなひどい制度ができあがってしまったのか?ルーツは実はニクソンと冷戦の時代にあった、、

「Sicko」ではマイケル・ムーアはトレードマークの「アポなし突撃取材」をしない。
ムーアはアメリカ人に問いかける。
どうしてアメリカは弱いものいじめの国家になってしまったのか?
われわれは明るくて善良な国民ではなかったのか?

世界で一番豊かな国で、こんなに虐げられている人たちがいる。
今まで誰も知らなかったアメリカの暗部を、ぜひ見て欲しい。
そしてアメリカ型の医療制度に近づいている日本も他人事ではないと
気付かなくてはいけないのだ。

こちら公式
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by angrofille | 2007-08-27 16:05 | 映画
ああああああ!
また一人偉大な監督が天に召されてしまいました。
イタリアを代表する映画監督、ミケランジェロ・アントニオーニ氏が30日夜、死去した。94歳。
ということです。

彼の作品の「欲望」のスタイリッシュな陰鬱さ、「さすらい」の最後の白い街の
長回しの美しさ(そしてその前のハンパない冗長さ)。一度みたら忘れられない
衝撃を与えてくれました。彼がイタリアの戦後映画をネオリアリズモから変えたのです。
最後のオムニバス作品「愛の神、エロス」の「エロスの誘惑〜危険な道筋」は
そういえば見てなかったので見てみよう。

と思ったら同じ日にスウェーデンを代表する世界的な映画監督、イングマール・
ベルイマンも亡くなったとのこと。


偶然にしてはできすぎ。。二人の偉大な映画監督の冥福をおいのりします。
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by angrofille | 2007-07-31 22:50 | 映画
タランティーノも絶賛する、イギリスで大ヒットしたゾンビコメディ映画。
遅ればせながら鑑賞したところ、これはイギリスコメディ映画の紛れもない大傑作!!
死ぬほど笑った!こちら公式

ロンドンに暮らすショーンは、いい歳して人生の目標や目的を持たぬまま、
親友のエドとパブに入り浸るばかりの冴えない毎日を送っていた。そんな彼に
長年の恋人リズもついに愛想を尽かしてしまう。このままではいけないと自覚した
ショーンは、リズとヨリを戻すため、これまでのだらしない生活を改めようと決意する。
ところが、ショーンが恋人のことで頭がいっぱいになっている間に、街にはゾンビが溢れ、
生きた人間を次々と襲っていたのだった…。
(all cinemaより)


主人公ショーンと二人で主役を張るのは幼なじみのフラットメイト、エド。このエドが
仕事もしないで一日テレビゲームやってるニートのキモオタ。リズはショーンとのデート
にもエドがくっついてくるのも不満だったのです。しかもデートといっても行きつけのパブに
行ってビール飲んでピンボールするだけ。
マドンナのドキュメンタリーで見たガイリッチーが似たような生活でしたが、エドは生粋の
ダメ人間。そりゃリズもイヤになるわ。

ふられてパブでのんだくれ、二日酔いで目覚めた朝、近所の食料品店に出かけたショーン。
街の様子がいつもと違うのには全く気づかず、家の庭に突っ立ている女に「あんた
酔っぱらってるのか?!」と話しかける。
女が振り向くと、胸には「マリー」と書かれた名札が!女はショーンを押し倒してこんな朝
から迫ってきた!のではなく、女はゾンビだった!

ゾンビを倒すため、家にあったレコードを投げつける二人。
「レア盤も混じってるから注意しろよ!」
「ブルーマンデーはいいか!」
「それはオレが生まれて2番目に買ったレコードだからダメだ!」
みたいなかんじで、ゾンビに襲われてるのに緊張感ゼロ。

結局物置にあったクリケットのラケットを武器に、町中にあふれるゾンビから母と義父を
救い出し、リズを守ってよりを戻そうと決めるショーン。ゾンビに喰われた人間はゾンビ化
してしまうので、みんなを行きつけのパブにかくまおうと計画する(ビールもあるし)。
全然頼りにならない相棒エドと一緒に、ショーンは家族と元恋人を守れるのか?!

日常から少しずれたところで物事が進行するイギリスのコメディのいいところが
ぜんぶ詰まった素晴しい作品です。
キャラクターも愛着が持てるし、作品の進むテンポも最高!イギリス映画らしく、音楽と
画面がぴったり合ってて見てて凄く楽しいです。
Queenに合わせてゾンビをボコボコにする名シーンは必見!
普段ホラーは全く見ないんですが、これは本当に楽しめました。

この監督のエドガー・ライトと主演のサイモン・ペグ二人の新作もすごくいい出来らしいので今からすごく楽しみです。

☆4つ
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by angrofille | 2007-07-17 21:59 | 映画
『オール・アバウト・マイ・マザー』『トークトゥハー』に続く女3部作完結編!!
女を描かせたら天下一品のスペインが誇る偉大なオネエ監督ペドロ・アルモドバル様の
最新作「ボルベール<帰郷>」。

10代のころ母親を火事で失ったライムンダ(ペネロペ・クルス)は、失業中の夫と
15歳の娘パウラ(ヨアンナ・コバ)のために日々忙しく働いていた。ある日、火事で
死んだはずの母親が生きているといううわさを耳にする。そんな中、肉体関係を
迫ってきた父親を、パウラが殺害してしまうトラブルが発生し……。 (シネマトゥデイ) 

とにかくペネロペ・クルスが美しすぎる。ソフィア・ローレンの再来と言われるのも納得。
アルモドバル監督は緻密な画面構成と奇跡的に美しい色使いが特徴。
この「ボルベール<帰郷>」でも2時間ずっと美しい画面に酔うことができます。
公開前から話題だった、ペネロペがジプシーの歌を歌うところは本当に映画的な美しい
瞬間です。

驚かされるのが、スペインの田舎に住む女たちの濃密な生き様。近所の人に会えば
熱烈にキスをして、誰かが死ねば村中が参列して黒い扇子を蝶のように死者の周りで
はためかせる。人と人が向き合って生きている感じがしました。
見終わった後、登場人物がまるで親戚のような気がするくらい生々しいです。

話は過激ですが、あまりドラマチックではなく淡々と描かれて行きます。
ドロドロ劇を期待する人には退屈かもしれませんが、割と対人恐怖症のわたしも
人とぶつかりあって濃密な人生を送りたいと思わせてくれる映画でした。

☆3.8つ
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by angrofille | 2007-07-14 03:13 | 映画
筒井康隆原作の「時をかける少女」のアニメ版。去年公開された際、
すごく話題になっていましたね。上映館に大きいお友達が大行列したのを
覚えています。
原作も原田知世のやつも見ていないので再現性や実写との違いについては
よくわからないのですが、このアニメ版は素晴しい作品でした。

普通の高校生真琴は理科室で転んだときに時を戻す力「タイムリープ」が
なぜか身に付いてしまいます。ちょうど季節は夏休み。
真琴はタイムリープの力を延々カラオケするためとか、妹に食べられたプリンを
食べるためとかしょうもないことに使いまくって楽しんでいます。
仲良し三人組のひとり、千昭に告白されて「ずっと三人で仲良しでいたい」と思った
真琴は告白される前にタイムリープしたりして。。

この作品はアニメですが背景の絵が素晴しく、思わず引き込まれてしまいます。
駆け抜ける少女とか、動感がものすごく美しいのです(人物の線はゆるいんですけどね、、)。
引き込まれて見ている間に校庭でのキャッチボールとか、土手を自転車で二人のリ
するとか、憧れの先輩に告白するとか、ザ・夏の青春が繰り広げられているのに
すっかり感情移入してしまい、後半20分はずっと号泣しっぱなし
でした。

いつまでも続きそうな夏が終わってしまうこと、想像もできない悲しいことが起こること、
別れを考えたこともない仲良しの友達と二度と会えなくなってしまうこと、これぞ青春で
人生だなあと思って涙が止まりませんでした(ただの危ない人)。

アニメが苦手な人もぜひ見てみていただきたいです。
この作品の細田守監督は、「ハウルの動く城」を監督するはずだったんですね。
最終的にはハヤオのごり押しで外れてしまったみたいですが、彼の「ハウル」もぜひ
見てみたかったと思いました。

☆4つ
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「時をかける少女」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
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by angrofille | 2007-07-03 23:40 | 映画
ジョナサングレイザーはヴィスコンティになったんじゃないか

あんまり話題にならなかったこの映画。
監督はジャミロクワイのジェイケイがすべるカーペットの上で踊るミュージック
ビデオでおなじみのジョナサン・グレイザー、主演はニコール・キッドマンという
ことで結構豪華な映画なのです。

NYの上流階級の女性アナ(ニコール・キッドマン)は、再婚直前に自分が10年前
に心臓発作で死んだ夫の生まれ変わりだという10歳の少年に出会います。
最初は冗談だと思っていたアナでしたが、少年は生まれ変わりの証拠に二人しか
知らないことや家族のことをすらすらと話すので、愛する人が再び目の前に現れた
アナは再婚を考え直すことに。そして事態はどんどんシャレにならない方向に進ん
でいきます。
夫を忘れられない自分を辛抱強く待っていてくれた再婚相手と、誰よりも愛した夫
の生まれ変わりだという少年。アナはどちらを選ぶのか?少年は本当に生まれ変わ
りなのか?

上流階級を舞台に、涙が出るほど美しい映像でストーリーは進んで行きます。
撮影は 「ジェリー」「エレファント」「ラストデイズ」など、ガス・ヴァン・サントの一連の
隙どこにもなし映画でタッグを組んでいるハリス・サヴィデスによるもの。
そりゃ美しいはずだ!

貴族の退屈をえぐる完璧な映像を見ているとまるでヴィスコンティがNYによみ
がえったかのようです。これを見ると「サムサッカー」が子供が撮った映画に
思えてくる、、こちらがあまりに成熟しているせいなんですけど、、

見る人に判断をゆだねるラストは賛否両論ですが、これだけぜいたくな時間を
味合わせてくれたのだから私は大満足でした。

☆4つ

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うつくしー
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これがその少年。とっちゃん坊やみたいな感じがまたよいですね。
Birth Photos: Nicole Kidman, Danny Huston, Lauren Bacall, Jonathan Glazer. © New Line Cinema
「記憶の棘」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
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by angrofille | 2007-06-23 09:11 | 映画

女は女である、地図

きのう、ヒッサ&ヒッサの弟くんと茅場町のオシャレ本やで行われた
映画上映会にいってきました。

おなかが空いたので、上映前に弟くんがもってきてくれた桃をお店の外で
3人そろってかじりつきました。鳥模様のポロシャツ&チェックのパンツ&ナイキの
スニーカーというガテン系ファッションの私でしたが、フレッシュな桃にかじりつく
なんて我々が誰よりもオシャレだったと思うね!みんな、まねしてもいいよ!

オシャレな店内
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上映された映画はゴダールの「女は女である」。

10年くりぶらいにみて気づいたのは、
・インサートされる文字など、演出が洗練されすぎで素晴しい。もううっとり。
・が、じつはこの作品はコメディだったらしい(10年前は気づかず)。
繰り出されるゴダールギャグの連発にぐったり。ゴダールって美的センスなどは
凄まじいけどほんとギャグのセンスないな〜。
・が、アンナカリーナが死ぬほどかわいいのでそんなことはどうでもいい!!
小道具もファッションも完璧!!
可愛くなりたい女子は必見!あと、恋をしている男子は女子をこう見ていますと
いう見本のような映画なので、見ると恋に落ちた気分。もちろんアンナカリーナに!!
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で、会場は古本屋さんだったので店主さんがとっておきの本を見せてくれた。
それは川田喜久治『地図』のオリジナル。そういえば去年か一昨年に再版して話題に
なってた。店主さんいわく、このオリジナルは100万円をくだらないとか。

内容は
「原爆ドームの地下室の壁や天井を埋め尽くす「しみ」の群れを執拗に追い、戦火の
記憶と復興しゆく日本の暗黒を凝視した伝説的デビュー作」
というもの。森山大道みたいなかんじで、アレてざらざらしたモノクロの写真。
このシミが死ぬほど怖い(恐)。どす黒い波動が伝わってきて、泣くかと思った。
日本の写真が好きな方は、ぜひ死ぬまでに一度見てみてください。
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by angrofille | 2007-06-20 00:58 | 映画
マイケル・ムーア、サウスパークなど社会派ブラックコメディ好きのあいだで話題沸騰!
世界一過激でバチあたりなドキュメンタリー、ボラットが日本でも遂に公開されました!

これはカザフスタン人ジャーナリスト、ボラットが作成したドキュメンタリー映画。
ボラットはカザフスタンの貧しい村に国でNO4売春婦の妹とどう見ても老婆の42歳の
母親、そして化け物みたいな嫁とほったて小屋に住んでいる。
カザフスタンは男尊女卑。女は男より脳みそが少ないので人権はなく、挨拶もする必要
がない。また、ユダヤ人を悪魔だと思っており、ユダヤ人のハリボテをボコボコにする祭
りも行われている。

カザフスタンのTVレポーターであるボラットは、ある日カザフスタン情報省(架空の政
府機関)の依頼で米国に飛び、複数のアメリカ人にインタビューをし、その経過をドキュ
メンタリー化するという任務につく。

カザフスタン人はエレベーターを見た事がないので、ホテルのエレベーターで「ここは
いい部屋デスねー」と荷解きを初めるボラット。そんな中、ホテルのテレビで見た「ベ
イ・ウォッチ」のパメラ・アンダーソンに一目惚れ。「この女のバージンをゲットしたい!」
(ないない!)と思い込んだボラットは止まらない。

フェミニストのババアへのインタビューでパメラがカリフォルニアにいるらしいという情報
を得て、ディーラーで「ビッチが磁石みたいに吸い付いてきて、ジプシー殺せる車ある?」
と聞いたが予算の都合でぽんこつのアイスクリームカーを700ドルで購入。

一路カリフォルニアに向かうボラットと超ファットなプロデューサー、アザマット。
途中とっくみあいの喧嘩(おもいっきり全裸でベッドの上を転げ回っているので、ゲイポ
ルノにしか見えません)をしたりしながら適当にインタビューをはさみつつ西に向かう。
止まった宿がいきなり親切なユダヤ人の経営するB&Bで、お札をばらまいて悪霊退散
するボラット。はたしてパメラのバージン(ないない)をゲットすることができるのか?!

というのがだいたいのあらすじです。下品な言葉ばかりですみません。でも本編は
この50倍くらい下品です。ブラックというよりはだいぶお下劣ギャグ満載でした。
さすがに私も引いた。

ひとつだけ笑えなかったシーンがあって、それはボラットがキリスト教原理主義の
ミサに参加するシーン。「人間は猿から進化したんじゃない!」と叫ぶ司祭、熱狂して
トランス状態の観衆。上院議員とか最高裁判事とかまでスピーチして「ジーザス最高!」
なんて言ってるんですよ!これは怖い。

これはもちろんほんとにドキュメンタリーじゃなくて、ボラットを演じているのはユダヤ人系
イギリス人のコメディアン サシャ・バロン・コーエン。彼の過激な言動にだまされた保守的
アメリカ人をあざ笑うのがこの映画のほんとうの目的です。カザフスタンもぜんぜん関係なし。
だって彼のあいさつ「ヤシュケマーシュ!」はじつはブルガリア語!
パメラはこの映画がきっかけで男と別れ(なんで、、?)、訴訟もたくさん起こってるそうです。

とりあえずデートには絶対見ないほうがいいでしょう。お友達を誘うにもためらわれる、
そんな映画です。でも冒頭の作品が好きな方(わたしとか)なら必見!

ちなみにテーマソングはルーマニアの世界最高峰のロマバンド、ファンファーレ・
チカーリアがやってます!やっぱりカザフスタン関係ない!

☆3.6つ

wikiに詳しくのってます

興味をもったきっかけの町山さんの記事

「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
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by angrofille | 2007-06-07 00:26 | 映画
公開からはや1ヶ月。やっとみてきました。
今日結成した北青山シネクラブ(カバーするジャンルは歴史と筋肉←わたし
どっちもあんま興味ない)のゆかいなメンバーとカレーうどんで腹ごしらえして
2時間半の上映に備えました。

なにを書いてもネタバレになりそうなのでかけないのですが、
サム・ライミすげー!!
1の普通の青年がヒーローになる葛藤、2のヒーローになってからの責任と
いうテーマをふまえてさらに増える主人公の悩み。
MJと恋人どうしになってもお互いの社会的地位などですれちがう二人、
ハリーとの友情、あらゆる人の復讐、フランス人ギャグなどその他もろもろこれも
入れる?!これも入れる?!というくらいさまざまな要素がからみあって盛りだくさんの内容。
これ2本だてでもよかったんじゃないかというくらいぎゅうぎゅうです。
終わった頃には始めのほうの話を忘れるくらい濃厚。これは1回みただけじゃ
わからないところも多いかも。

CGもとんでもなかった。砂怪人の気が狂いそうなディテールとか、戦う
シーンのアングルがより臨場感UPしててココロから感心。
とりあえずシネクラブの結論としては
・サブタイトルは「ハリーの災難」
・社員登用の恨みはおそろしい
でした。

☆3.7つ
追記:特殊効果を含めると☆プラス0.6!

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by angrofille | 2007-06-02 01:35 | 映画