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by angrofille
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カテゴリ:映画( 97 )

子猫物語
日本映画専門チャンネルで流れていたのでみた。
ずっと見直したかったんですよね〜

監督はムツゴロウ。
こどものころ夢中になって見た覚えがあるのですが、これ
今見るとシブいね!!ディスカバリーチャンネルがただのバラエティに
見えるくらいシブい!
ストーリーはあんまりなくて、脈絡もなく子猫が自然の中を走り回って
動物と絡むだけ、、おいうちをかける露口茂のナレーション、、
そして唐突に絡む谷川俊太郎の詩、、

子猫が怪我するシーンで、ムツゴロウが「じゃ、腕折りますね〜」と言って
子猫の腕を掴んでばっきり折ったという伝説の演出。見ているうちに
あながち嘘でもなさそうな気がする。
カラスに喰われる子牛の死体が草原に横たわるシーンなんて、パゾリーニ
かと思ったよ!

映像も、昔ながらの職人が撮りました!ってかんじで、「美しい写真の
撮り方」なんてムックを見ているようだ。

でも子鹿とチャトランがわたすげの草原で戯れるシーンとか、乙女即死の
映像もりだくさんでした。

こどもにはこういう映画をみせたほうが想像力が高まってよいとおもうよ。

☆3.5つ

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これやりたい↑
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by angrofille | 2007-01-18 23:42 | 映画
2001年、ラース・フォン・トリアーとヨルゲン・レス、最初の会合。2人はレスが1967年に製作した短編映画、「The Perfect Human」(=「完全な人間」)を試写する。この作品のリメイクを5本、これからレスが制作するのだ。それぞれをどんな作品にするか —— 全決定権はラース・フォン・トリアーが持つ。そう、彼が全能の神となって、彼の敬愛するデンマークの大監督レスに命令を下そうというのである。

シネフィル・イマジカで放送されたこのドキュメンタリーが素晴しかった。
ヨルゲン・レスはデンマークの巨匠だそうですが日本では未紹介。
「専門知識として僕が持ってる少ないものがヨルゲン・レス」というくらい
彼を愛するラース・フォン・トリアーが、その大先輩に向かってむちゃくちゃな
注文をして「お前これで映画とってこい!」ってやるというすごい企画。
巨匠は1コマ12カットでとれとか世界で一番ひどい場所に行ってこいとか、
しまいにはアニメにしろまで言われるんですけどなにをどうやっても文句が
つけられない作品に仕上げてしまう。
世界で現存する最高のサディスト監督、ラース・フォン・トリアーは彼に
「君の映像には気取りがある」「小手先の技術」とディスりまくるのですが、
いい意味でも悪い意味でも巨匠は変わらなかった、、

美とセンスの権化の監督と、そんなもの捨ててしまえという監督。
いろいろ考えさせられました。
ヨルゲン巨匠の作品がほんとうに美しく素晴しいので、いつか単独作を見たいものです。

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by angrofille | 2006-12-09 22:01 | 映画
孤独、恐怖、神経衰弱、躁鬱、サタン、666、葬儀屋、マクドナルド、愛、信
念、ビートルズ、お化けのキャスパー...。

究極なまでの無垢な魂で、内なる悪魔との共存(?!)に挑む謎多き“生ける伝説”ダ
ニエル・ジョンストン。本作は、その繊細さ故に躁うつ病と誇大妄想に苦しむ天才シ
ンガー・ソングライター兼アーティスト・ダニエル・ジョンストンの狂気、創造性、
そして愛を描いた衝撃のドキュメンタリー。


私がダニエルを知ったのはやっぱりニルヴァーナのTシャツで、
それからパステルズがカヴァーした「speeding mortorcycle」の12インチ
(結構プレミアがついてた)を買って彼の曲を大好きになった。
なんかいっちゃってるけどいい曲をかく変人、というくらいの認識しかなくて
このドキュメンタリーをみたところたいへん衝撃だった。

キリスト教原理主義の親に口やかましく抑圧されて育ち、幼い頃から
絵を描き映画を撮り自分は絶対アーティストとして生きるんだと頑固だった
ダニエル。大学に入った頃から崩壊する彼の精神。彼の作る曲の純粋さ、
そして単純に曲のよさのために有名になっていく。彼の有名になりたい
という欲望。ただ一人愛した女性はすぐに他の男と結婚し、手が届かない
存在になったゆえに創作し続けられるという悲しい現実。
悪魔に自分を乗っ取られるという脅迫観念に絶えず襲われ、抑圧されてきた
はずの神を讃える歌を作る。けっこう暴力的な面も強い。クリスマスに数字の
黒い「9」をツリーにつけて怒った家族に暴力をふるい、長年面倒をみてくれた
マネージャーを首にする。
あまりに辛い人生だが、当の本人は過保護な両親のもとでわがまま放題に
今も暮らしている。彼のファンだという若い友人に囲まれて。

彼がおびえる悪魔というのは、抑圧しつづけてきた両親に抵抗する「悪い子」の
自分なのかもしれない。wikiによるとキリスト教原理主義は妊娠中絶禁止や
同性愛禁止など「アメリカ的生活様式の復活」を主張する強硬な主義をもつ
融通のきかない宗派。創世記の記述と直接一致しない科学、特に進化論を
受け入れる余地は全くないそうだ。とんでもないな〜

監督はハーフ・ジャパニーズのジェフ・フォイヤージーグ。ダニエルのこどもの
時の写真などをたいへん上手に使い、映像作りもすごくよかった。

天才技術のヒグチさんと美人デザイナーのかおりさんと渋谷のライズXで見ました。
「キリスト教の善か悪かっていう二元論は不自然だ」、「過保護な親が死んだら
ダニエルは生きて行けるのか?でもこういう人ってけっこういるよね」などいろいろ
はなしあってたのしかったです。
すごく良いドキュメンタリーでした。

☆4.0つ

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by angrofille | 2006-10-29 23:23 | 映画
td先生にいわれて気になってしらべたところ、↓
『Marie Antoinette』のサントラのトラック・リストは以下の通り。
(barksより)

◆DISC1
「Hong Kong Garden」スージー&ザ・バンシーズ
「Aphrodisiac」バウ・ワウ・ワウ
「What Ever Happened」ザ・ストロークス
「Pulling Our Weight」ザ・レディオ・デプト
「Ceremony」ニュー・オーダー
「Natural's Not In It」ギャング・オブ・フォー
「I Want Candy」バウ・ワウ・ワウ(ケヴィン・シールズ・リミックス)
「Kings Of The Wild Frontier」アダム&ジ・アンツ
「Concerto In G」アントニオ・ヴィヴァルディ/ブライアン・ライツェル
「The Melody Of A Fallen Tree」ウインザー・フォー・ザ・ダービー
「I Don't Like It Like This」ザ・レディオ・デプト
「Plainsong」ザ・キュアー

◆DISC2
「Intro Versailles」ライツェル/ベッグス
「Jynweythek Ylow」エイフェックス・ツイン
「Opus 17」ダスティン・オハローラン
「Il Secondo Giorno」エール
「Keen On Boys」ザ・レディオ・デプト
「Opus 23」ダスティン・オハローラン
「Les Baricades Misterieuses」フランソワ・クープラン/ライツェル
「Fools Rush In」バウ・ワウ・ワウ(ケヴィン・シールズ・リミックス)
「Avril 14th」エイフェックス・ツイン
「K. 213」ドメニコ・スカルラッティ/ライツェル
「Tommib Help Buss」スクエアプッシャー
「Tristes Apprets」ジャン・フィリップ・ラモー/W.クリスティ
「Opus 36」ダウティン・オハローラン
「All Cat's Are Grey」ザ・キュアー

マジかよ!!!ソフィア!!!!!!!
さすがすぎる。スージー&ザ・バンシーズミーツおロココ!!
スゲーなー。ケヴィン、新曲はまだですか、、?
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by angrofille | 2006-09-13 23:51 | 映画
トランスアメリカ / TRANSAMERICA
シネスイッチで立ち見でみてきました。

男性であることに違和感を持つブリー(フェリシティ・ハフマン)は、肉体的にも
女性になるため最後の手術を控えていた。そんな“彼女”の前に、突然トピー
(ケヴィン・ゼガーズ)という少年が出現。彼はブリーが男だったころに出来た
息子であることが判明するが、女性になりたい“彼女”は彼を養父の元へ送り
返そうとする……。シネマトゥデイより(画像も)

全体的なトーンとしてたいへんあたたかくユーモアのある映画で、劇場は
しばしば爆笑の渦がおこっていました。どうみてもオカマにしか見えない
フェリシティ・ハフマンの演技も女子垂涎のケヴィン・ゼガーズもすばらしく、
脇をかためる俳優もみな味があって飽きる事なく見れる秀作。

穏やかすぎて物足りないとちょっと思ったのですが、トランスジェンダーで自分を
必要以上に女らしく装う主人公が愛しくなってくる、そんな映画です。

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鼻血が出そうな美少年。アホまるだしのしゃべり方とのギャップがよい。
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手術前はどーみても男なのに、手術後はいきなり女の人になるのがすごかった。
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パパとママ。ママこわすぎ。

☆3.6つ

炎上メモ
猫を仕分けるバイトで炎上
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by angrofille | 2006-08-28 23:47 | 映画

ゲド戦記(2006 Japan)

ル=グウィンの名作ファンタジー『ゲド戦記』をスタジオジブリが映画化した長編アニメーション。巨匠・宮崎駿監督の息子、宮崎吾朗の第一回監督作品。声の出演は主人公アレン役に岡田准一、ヒロインのテルー役には新人・手嶌葵。

なんですけどね、
おすぎをはじめ
もんのすごく評判の悪い映画です。

そんなひどい評判とは知らず、ユカちゃんが「なんかひどいらしいよ〜!」
って言ってたのを聞いて、「そうか〜ジブリがねえ」と言いつつ見てきましたが
いやはやまったく史上最低最悪でした。

この映画では何も起こらないんですね。ドラマ性というものが全くないんです。
これは驚きました。環境映画なら美しい風景を流していればまあ成立するでしょう。
しかしこれはファンタジーのアニメーションであって、観客はめくるめくドラマを
待っているのです。
その舞台で
・この舞台がどういうところなのかも説明なし
でいきなり
・王様ころされちゃった
・登場人物の背景が全く説明されない
・あれ?主人公がおとうさんを殺した?
・主人公、特に主張なし
・台詞もなし
・しかも暗い
・やたらと畑を耕している
・やたらとご飯のシーンが多い
・で、ゲドとこの女の人はなに?
・感情移入できるキャラクター皆無
・主人公がただ歩くシーンで仕方なく盛り上がる音楽を挿入
・え?ただの背景じゃん
・画面盛り上がらないからって無理矢理エモーショナルな音楽ばっか流すなよ!!
 何にも起ってないじゃん!
・畑耕していきなり「こーころをなににたとえよおー」って歌われても、、
・この歌父が使ったらマジ大感動だよ
・なにあんた!主人公の影?
・主人公っていつ苦しんでたっけ?
・あれ?この人なんでいきなりいい人に?
・「まことの名前」って何?(原作だと大変重要らしい)
・ええ?!ヒロインが千とちひろ状態?
・その瞬間の感動といったらもう千分の1
・なんだこのエンディング
・かかわりたくないね

偉大な映画監督アルノー・デプレシャンが言っていました。
「優れた映画は、1分間に4つくらいの要素をちりばめなければならない。
例えば女の人が居る、その後ろで電話が鳴っている、このシークエンスで
観客にこの人が置かれている状況を台詞なしでも伝えられるわけです。」
で、父はやお(チェコ好き)であれば始まって5分でもうハウルが辛い境遇にいる
女の子の手をとって空を飛ぶという夢のようなシーンが作れるわけです。
しかしGOROは「ただこの場をやりすごす」ことしか考えていないので、画面では
何も起こらずなしくずし的に話が展開していくだけ。5分待っても10分まっても
しまいには2時間まっても画面では何も起こらない。背景とかはきれいですよ、
ジブリですから。まさしく「カーネギーホールでボストンフィルをバックにジャイアン
リサイタル」といったかんじです。

父はやお(チェコ好き)はこの映画の試写で、上映一時間で席を立ち、その後
3日間たってからようやく「素直な作品だった」というコメントを発表したとか。

別になにつくったっていいけどさ、これって世界50カ国で上映されるんでしょ?
これちょっとやばいよ。ナウシカでもののけで千とちひろでジブリが、それどころか
トヨタがホンダがソニーががんばってがんばって築きあげた「ちゃんと仕事する日本」
が崩されるかもしれない。吾郎さん、そのへんわかってるんでしょうね??

で、
こちらの考察で膝うちました。
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鈴木P  

3歳のこどもが見ても駄作だとわかるこの作品をなぜスタジオジブリが世に出した
のか?通常であれば会社がつぶれても隠匿したいような作品を世界に出すのか?
オ○ムの洗脳アニメのようなクオリティのこの作品を1800円かけて見せるという
戦略を、我々はいいかげん気づかなければならないのだ。ってずいぶん高い授業料
ではある。

☆0 ゼロ です。
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by angrofille | 2006-08-11 00:04 | 映画
 『不思議の国のアリス』が大好きな10歳の少女ジェライザ=ローズ。両親が2人ともヤク中で、ある日ついに母親が死んでしまう。慌てた父親はジェライザ=ローズを連れて故郷へと旅立つ。辿り着いた実家は、周囲に何もない草原の中に立つ壊れかけた古い家。着いて間もなく、父親もクスリを打ったまま動かなくなってしまう。一人取り残されたジェライザ=ローズだったが、指にはめた頭だけのバービー人形を相手にしながら周囲の探索を開始するのだった…。

ブラザーズ・グリムができそこないのユーロディズニーだったテリー・ギリアム
だったが、「グリムと違ってハリウッドを気にせずのびのびできた」
この作品はかなりぶっちぎれていた。
「ヤク中の両親に取り残されて妄想の世界に逃げる少女」というあらすじから
ちょっとおかしいメルヘンワールド?なんて思ってたら彼は私の予想の斜め上を
行っていた。

主人公のジョデル・フェルランドちゃんがすさまじく芸達者ですさまじくエロくて
一人で人形の声もやって対話してほんとにびっくりする。こんな映画15禁じゃ
ないのか? このエロな感じは「ロリータ」越えまくってるよ。日本よりロリータ趣味
に厳しい欧米でこれがよく公開できたわね〜。

親がいなくなったジョデルちゃんは人形の首と一人でぺちゃくちゃしゃべりながら
美しい麦畑のむこうにいる剥製師の女デルと知恵おくれの弟ディケンズと出会う。
友達のいなかったジョデルちゃんは奇人の二人と一生懸命友達になろうとして、
ディケンズには友情以上の感情を持つ。。
二人が手をつないで金色の麦畑を走るシーンはああなんて幸せそうなんだろう
、こんなのみたことないとなみだぐんでしまった。知恵おくれの子とのラブストーリー
って「スクエア・ダンス」を思い出した。

とにかくこの映画登場人物が少ない(エンドロールで10人くらいしかいない!)のに
登場する全員が奇人変人。まともな人間が一人もでてこない!ピンクフラミンゴか!
皆さん、テリーギリアムはますますおかしくなって帰ってきました。

☆3.9つ
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by angrofille | 2006-07-31 00:49 | 映画
製作総指揮に「Trainspotting」のDanny BoyleとAndrew Macdonald
ということで、トレインスポッティングの2番煎じゴミ映画かと思ってしまう
この作品ですが、けっこういいですよ。

舞台はウェールズの田舎町スウォンジー。みんなドラッグやるかカラオケ
やるかくらいしか気晴らしがない退屈な街。そこで暮らすなかよしジャンキー
兄弟と彼らを取り巻くハードな現状のおはなし。

バカ騒ぎが延々続くドタバタのストーリーですが、映像が上品でイギリス度120%。
オールディーズとの映像との融合ぶりも素敵。イギリス好きにはたまりません。
最後のウェールズ男性合唱団のシーンには不覚にもぐっときてしまう。

イギリス映画ってひたすら現実的で無常だけど人情がらみのじめっとしたシーンが
必ずあって、映画的な瞬間というのが必ず存在する。しょうもないB級映画にも
自国への誇りがよく見えるところがイギリス映画の素晴しいところです。
ちかごろの日本映画にはこの映画的瞬間というのが絶対的に欠けている場合が多く、
なんでこんなの映画にしなくっちゃいけないのみたいなのばっかりで、
それゆえにわたしはさいきんの日本映画を憎んでいるのであります。
なにが猫目小僧だやわらかい生活だコノヤロー

☆3.4つ
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by angrofille | 2006-06-15 23:36 | 映画
Mean Kreek
昨日はユカちゃん、かおりさん、ヒグチさんと葛西臨海公園に行って
ハチクロ観覧車会を開催してきました。ユカちゃんとかおりさんが
倒れるくらい可愛いワンピースで現れ、もう鼻血ブー。
模様は写真ができたらレポートします。
で、事務所に戻るヒグチさんと代官山に行くユカちゃんとかおりさんを見送り
hmちゃんにつれてってもらい、ユーロスペースで「さよなら、僕らの夏」をみてきた。

今休日出勤中で力尽きる寸前なので(ブログ書いてないでかえれ)あらすじは
省略するが、のんきな青春映画ではなく、迫真に迫る衝撃的な作品だ。

簡単に言えば、子供たちの目の前でとても大きなアクシデントが起こる。
周りに大人はいない、それでは目の前の事態をどう切り抜けるか?
親がきちんと目をかけている子供は悲惨な事態に立ち向かおうとするが、
ホワイトトラッシュで母子家庭の子供は問題を処理する能力がなくて、
堕ちて行くことしか考えられない。
子供は家族を選べないので、悲しいことだが格差はどうやっても生じる。

マコーレ・カルキンの末の弟ローリー・カルキン、ブラッド・ピットの全盛期を
思わせるカリスマ性を持つスコット・ミシュロウィックなど子役の演技も
すばらしい。

ちかごろのアメリカ映画は大変レベルが高い。日本も海猿とか言ってる
場合じゃないと思うんだけど。

☆3.7つ



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by angrofille | 2006-06-11 21:50 | 映画
「イギリスの黒澤明」こと?ケン・ローチ。
イギリス・ワーウィックシャー出身の映画監督・脚本家である。
一貫して労働者階級や第三世界からの移民たちの日常生活を
リアルに描いている。(Wikipedia)

ということなんですが、彼の映画を見るとこの人ってなんでこんなに
優しいんだろうと思って心の汗が止まらなくなる。

このリフ・ラフ(クズのような労働者という意味であって昔いたミュージシャンではありません)
も労働者階級、移民、ドラッグ中毒の厳しい人生を描いている。
ロバート・カーライル演じる主人公は刑務所を出て工事現場でいつ首に
されるかわからない不安定な生活をしていて、彼がある日落とし物のバッグを
拾って持ち主のシンガーを夢みる女の子に届けることから物語が始まる。

この女の子が凄まじく歌がド下手なくせに夢ばっか見てるのね。
彼女がパブで歌うんだけど、下手なもんでガラの悪い野郎どもから「帰れ!!帰れ!!」
コールの嵐。泣いてステージから駆け下りる女の子。
そこにファットな眼鏡の冴えない男がステージに上がる。「誰だおめー!」と叫ぶ野郎ども。
「俺は誰でもない。でもみんな聞いてくれ。みんないいことをしてくれたよ。
あの子はほんとうにいい子にちがいないよ。でもお前らが傷つけて、あのこは今頃
トイレで泣いてる。今日にも荷物をまとめて故郷のダブリンに帰るかもしれない。
それでいいのか?さあ、あの子を呼ぼうじゃないか」と言ってみんなでコールをするのよね。
で、彼女は泣きながらステージに戻って来て、「僕が調子っぱずれに歌っても君は聞いて
くれるかい?」というビートルズのWith a Little Help from My Friendsを歌うんですよ。
もう号泣。誰にでも夢見る権利はあるんだよ、とケンローチは言っているのだ。

ラスト10分は胸をかきむしりたくなる。どうしてこう人生って残酷なんですかねえ。

☆3.8つ
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by angrofille | 2006-05-28 23:26 | 映画