映画日記など メールいただけるとよろこびます angrofille@excite.co.jp


by angrofille
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

カテゴリ:books( 16 )

さよなら絶望先生

絶望した!灰色の雪どけ社会に絶望した!

ということでマガジンに連載されているマンガ「さよなら絶望先生」を読んだところ大変面白かった。・萌え系の絵柄 ・大正ロマン風の表紙 などに気おされて未読でしたが、往年のおおひなたごうを社会派にしたような面白トピック漫画でしたよ。

主人公の絶望先生(糸色 望という名前なので絶望先生)は熱血からはほど遠い後ろ向き自虐教師。「●●な社会に絶望した!!」を念仏のように唱え、やたらとポジティブだったりコントロールフリークだったり包帯少女だったりする高校の生徒たちと楽しく学園生活を満喫するお話。

一話読み切りで、それぞれに「ホワイトライ(善意のウソ)」や「足切り社会」などテーマがあり、毎回時事ネタとともに絶望していくという形式をとっています。たとえば冒頭の「雪どけ(=なあなあな和解)」というテーマであれば、「ラブホテルが街に建つとき一番反対していた会長が、いざ建ってみると一番のお得意になっている」とか「サイヤ人が来たからピッコロと雪どけ」などの社会の欺瞞をえぐり、しかし「マキコとムネオ、フミヤとタカモク」など溶けない雪解けもあるのだ…と冷静に暗部を指摘することも忘れません。このようなトピックを設定して掘り下げる形式は3~6巻くらいまでに完成を迎え、それ以降はよりシュールな方向に向かわれている気がします。

理屈っぽいコネタがぎっしり詰まったコミックス1冊。読むとちょっと疲れる&オチが毎回ないので万人にはおすすめできませんが、・社会派 ・書き込まれたコミックの細部をつぶさに読むことに快感を感じる方 などにはぜひおすすめです。

b0046664_23573418.jpg

[PR]
by angrofille | 2008-01-05 00:00 | books

日常漫画モトム

「あずまんが大王」と「よつばと!」が好きなスウェーデン人男性(27歳)がおすすめの漫画を教えれとおっしゃっており、目下調査中です。

条件
・暴力的とかエロは却下
・普通の生活みたいな漫画がいい
・ストーリーよりキャラが立ってるものがいい
・花より男子は好き

弟に聞いたところ、「らきすた」「苺ましゅまろ」がいいのではないかという答え。ハルヒとかお好きそうだけど、漫画はないのかしら?あと女性誌系のハルチンとかるきさんとかはどうなんだろう。日本の女性の心象が悪くなるので、江古田ちゃんは絶対に読ませられない。
[PR]
by angrofille | 2007-11-28 03:34 | books

JOJO×乙一

電車の中づりに「ジョジョ」の仗助が!と思ったら、「ジョジョ」20周年を記念して、乙一渾身の小説化!!「週刊少年ジャンプ」「ウルトラジャンプ」誌上で絶大な人気を誇る荒木飛呂彦氏の長期連載『ジョジョの奇妙な冒険』を稀代の若手作家乙一氏が構想・執筆に2000日以上をかけ、渾身の小説化を実現!!という企画の本が発売されたそうですね。映画のノベライズというものは99%燃えるゴミのような代物だし(監督が手がけたものであってもあまりよかったためしがない)、漫画となると書く意味がなかろうと思うのですが、この作品はミステリ?で定評のある乙一氏によるものなので、とてもよさそう。吉良吉影の残酷で変態的な感じとか、乙一氏の作風にピッタリな気がするし(読んだことないけど)。ジョジョの中でも4部は特に好きなので、これはかってみようかな。五部の映画化とかも見てみたい。監督はギャングつながりでマーティン・スコセッシがいいなあ。
b0046664_132212.jpg

[PR]
by angrofille | 2007-11-27 13:03 | books

ブラスト公論

硬派ヒップホップ雑誌「BLAST」が廃刊だそうです。切ないですなあ。

といってもヒップホップ素人の私が読んでいたのはブラスト公論
というコーナーだけだったので、偉そうなことは言えないのですが、、

ブラスト公論はライムスターの宇多丸さんと音楽ライターの高橋芳朗さん、古川耕さん、
ファッションディレクターの郷原紀幸さん、カメラマンの前原猛さんらのゆかいな仲間たち
が座談会形式で世の中の問題をああでもないこうでもないと討論するコーナー。

日本人は討論ベタだと言われますが、このみなさんの討論は肩の力を抜いた
豪速球を投げ合う、たいへん読み応えのあるヨタ話。こんなに面白い人たちが日本に
いるのかと驚きました。
単行本もでてます。こちらで立ち読みできるのでぜひみてみてください。
「ヒップホップの人は面白い」という私の定説を裏付ける強力な証拠でもあります。

そんなブラスト公論がラジオで帰ってくる!!!!イエー!!
ラジオ買わなきゃな〜〜
b0046664_2405949.jpg

詳しくは画像をクリックしてください〜
[PR]
by angrofille | 2007-04-11 02:45 | books

アフターダーク

さいきんほとんど本読んでない。脳がスポンジ状になりかけている。

昔は割と熱心なファンだったと思うのですが、学生でなくなってからは
つきものがおちたように興味が薄くなってしまった村上春樹。
さいきん読んだ遠い太鼓や海辺のカフカがたいへんおもしろかったので、
アフターダークをようやく読んだ。
あらすじ
何かをやり過ごそうとするように真夜中の街に留まる少女・浅井マリと、静かに純粋に眠り続ける浅井エリ、物語は二つの視点から交互に展開される。

真夜中のデニーズで、浅井マリはひとり熱心に本を読んでいた。そこに彼女を知るという青年・タカハシが声をかけてくる。
一方、暗い部屋の中でひとり眠り続ける、マリの姉エリ。その部屋の片隅にあるテレビが、0時ちょうどになった瞬間奇妙な音を立て始め、そして不可解な映像を映し出す。

b0046664_1201760.jpg

で、これは19歳の女の子浅井マリが主人公なんですが、いままで村上春樹で
女の子の主人公ってありましたっけ、、?(うろおぼえ)
この女がまた内面屈折してますみたいなのがむきだしのひねくれた
嫌な女で、読んでるだけで腹が立つ。

姉は「化粧と占いとダイエットにしか興味がない美人のタレント女子大生」、浅井マリは
「中国語がぺらぺらで容姿などから姉にコンプレックスをもつ内向的な真面目女子」と
いう対比。俗っぽいテーマに感じられてしまい、興味をそそられず。そうこうしてるうちに
とっとと物語が終わってしまった。

デニーズ、セブンイレブン、スターバックス、ラブホテル、タレント女子大生、
村上春樹はがんばっていまの歪んだ日本の後ろにあるぶよぶよしたものを描こうと
したのかな〜と思ったら彼の立ち向かうものの大きさに鳥肌が立った(たぶん妄想)。
今回は失敗したけど、がんばれ春樹!!

舞台のラブホテルが「アルファヴィル」っていう名前で、あれ?って思ったらこの女(浅井マリ)
「アルファヴィルって、わたしのいちばん好きな映画だから。ジャン・リュック・ゴダールの」
とか言うんですよ。村上春樹にゴダールが出てくるって猛烈に変な感じがする。
関係ないけどアルファヴィルはゴダール映画のなかでも評価のあまり高くない映画
です。宇川直宏のフェイバリットらしい。わたしも大好きです。
b0046664_122513.jpg

こどもof仙台
[PR]
by angrofille | 2006-12-19 01:23 | books
どっからはじまったのか知らないが、女性誌のおまけ競争は熾烈を極めて
おり、もうバンダナがついててもサンダルがついててもさっぱり驚かなく
なってしまったが、さすがに今回のUK ELLEのビキニ付きお値段据え置き
には度肝を抜かれた。日本で買っても1134円(タワーレコード価格)だが、
イギリスだと3.2ポンド(640円)だよ!!もうわけわからん!!別にどっかのブランド
とのタイアップというわけでもないようだ。
お店に残っていたのは微妙に濁った紫とスモーキーなピンクという「バーゲン物カラー」
であったが、どれも裏返せば黒になるよ、とのこと。やっぱり意味わからん。
内容はガーリー写真家フィリップ・ヴァレリーのガーリー写真がのってて大満足。
次はバランスボールでもつけてくれないかな。もちろんお値段据え置きで。
b0046664_1284246.jpg

[PR]
by angrofille | 2006-07-22 01:33 | books

去年ルノアールで

最近妹がふと見ると魂が抜けたようにケータイでソリティアばかりやっている。
背中を丸めて。友人の結婚式に出るためにユナイテッドバンブーで6万円の
ワンピースを即買いしてからというものずっとこんな調子なのだ。
このままでは私のかわいい妹が猿になってしまう!!と焦り、無気力文学の金字塔
「去年ルノアールで」を与えたところ、たいへん気に入ったようでみるみるうちに
人間としての尊厳をとりもどしてくれた。

この本は平日の昼間からルノアールに入り浸る主人公が、「猫がビーチパラソル
の下でサングラスをしている模様が編み込まれたセーター」などのいわゆるルノカジ
に身を固めた濃ゆすぎる暇な客たちをえぐるように観察する妄想日記である。
上野で売ってるその筋の人が着ているすごい派手なセーターの描写がこの本
ほど詳細に描かれる文学もないであろう。前代未聞の偉業である。
この連載はそのむかしリラックスがサブカルリーダーだった頃巻末で連載されて
いて、裏原少女だったわたしはベイピーとサイラスに身を固めながら毎月楽しみに
読んでいたものである(一部大嘘)。

しかし妹がルノアールに行きたがるようになってしまい、その点は少し困っている。
b0046664_2317838.jpg

[PR]
by angrofille | 2006-04-17 23:24 | books

あれもこれも

最近ぜんぜん本を読んでいなかったので活字に飢え、週末でいろいろ
買ってしまった。book246に千鳥足で突撃し、まるで店員かのように
居座ってボリスヴィアンのサンジェルマンデプレ入門を購入。hmちゃんと
レジに入ったのはabc以来1年半ぶりかしら。懐かしくて涙が、、

昨日は谷中の一軒家(ほんとに家)でお茶を出している「喫茶白猫」にて
mikaoriちゃんの結婚式で出会った澤辺ユカちゃんの「ちょうめんてん」
に行ってきた。ちょうめんというのは彼女がうすいクレープ紙にアブストラクト
なシルクスクリーンを重ねたすてきな作品。とってもかわいかった。
スナック・黒船のイナミさんと、イラストレーターのクミコちゃんにも会えたので
よかったよかった。

帰りに千駄木の「ほんやら堂」という古本屋に行ったら、ATGが出している
「アートシアター」という機関誌があって、しかもゴダール特集がたくさんある!!
「男性・女性」「ウィークエンド」と迷ったあげく、アンナカリーナの表紙がかわいい
「アルファヴィル」号を購入。もう1冊、淀川さんと山田宏一と蓮見重彦の対談
「映画千夜一夜」も購入。

また、某経緯で宿題を出されて「にほんの建築家伊東豊雄・観察記」をもらい、
これの推薦文をかかねばならない。活字に飢えていたのでうっかり読んだら
徹夜してしまい、読書感想文もさっき無事納めた。ギャラは山の上ホテルの
ランチにしてもらう予定である(高い)

読む本に迷っちゃうなんて素敵なことね、、
下のは谷中、猫のたまり場。噂には聞いていたのだけど、さぞかしかわいかろうと
思いきやみな巨大でおじぞうさんのようだった、、いや、かわいいんだけどね、、
b0046664_14463044.jpg

[PR]
by angrofille | 2006-03-05 14:47 | books

シュガシュガルーン

安野モヨコのシュガシュガルーンを読んだ。
魔法の国からやってきたおんなのこ二人が、魔法の女王の座をかけて
人間界でおおあばれ☆
というストーリーにひいてしまい今まで読まずじまいだったのですが、いやいや
ものすごく面白かった。
主人公の魔法使いの女の子、ショコラとバニラは男の子たちがときめいた時に
出るハートの結晶を集める対決をしているのです。それで彼女たちは小学生なのに
「モテる」「モテない」というものさしに乗っからざるを得ないのですが、そこは安野
モヨコなので安易な恋愛至上主義にならずに、そうは言っても恋愛だけが大切な
ことじゃないんだよ、でも恋ってほんとうに素敵なものよねというへんのさじかげんが
非常に読んでいて楽しい。最近のギャルい女性誌はもう「モテ」「モテ」しか言わないし、
他人に受けることでしか自分を計れない風潮が幼い頃から叩き込まれるのかと思うと
おそろしい。ちびっこたちはこの漫画からモテだけでない素敵な人生を学んでくれる
かしら。

昔清水ミチコが「わたしの中にはちいさいおっさんが住んでいて、かわいい女の子とか
を見るとそいつが「おっ、ねえちゃんべっぴんだねえ」とか言うせいで私は普通の女子
ではなくなってしまった」と言っていた。安野モヨコもすごく近いものがあって、どこか
熱狂しつつ冷めた目で見ているところが非常に良い。わたしのなかにもちいさな
おっさんが住んでいて、宮崎あおいなどを見るたびにそいつが「うおっ」と言っている
ので困っているのですが。

シュガシュガルーンはさいきんときめきなどを忘れている大人にとってもおすすめよ。。!
b0046664_0375638.jpg

[PR]
by angrofille | 2006-02-24 00:41 | books

小沢健二 うさぎ!


『こどもと昔話』小澤俊夫編・小澤昔話研究所刊
にて、小沢健二が「うさぎ!」という童話を書いている。

現在出ている26号が2回目。

でてくるのは
おかねもうけのためにつくられたゆがんだ世の中に怒っている「うさぎ」

靴を履くのがおかしいと思っていて、裸足で過ごしたいんだけど
いろんなことを言われるから足にリボンを巻いて空港をあるく「きらら」

テレ・ビジョンをつかってひとびとをあやつって、おかねもうけのために
地球をいためつける「灰色」

「灰色」はとてもおかしいけれど、世の中はいつも変わってきた。
つい200年前には王様が殺されて、140年まえには奴隷がなくなって、
40年まえには肌のいろでトイレまで区別するおかしなしくみがいきなり
ひっくりかえって、「潮が引いて、大きな砂浜が浮かび上がってくるように」
新しい世の中になった。

だからみんなあきらめちゃだめだ。とこの物語は語っている。
遠くから来た得体の知れない野菜を食べないで土地のものを食べたり、
なんでも使い捨てしないで直しながら使ったり、そういう忘れてしまった
当たり前のことをみんな思いだそうと言っている。

ジョンとヨーコが得体のしれないおおきなものに戦いをしかけつづけた
みたいに、小沢健二もみんなあきらめちゃだめだ、変われるんだと
言いつづけていて、それがすごく感動した。
毎日この国はもうだめだだめだとかぶつぶつ言っている私ですが、
世の中のしくみが変えられるだなんて思いもしてなくって、いやでも
ほんとはできるんだよなあ、こういうことをあのすっとした目の男が
書いているのかと思うとすごくうれしかった。

サイトでの通信販売のほか、
青山ブックセンター 六本木店03-3479-0479
でもとりあつかってます。
b0046664_12452064.jpg

[PR]
by angrofille | 2006-02-12 12:39 | books