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by angrofille
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バーバー吉野

山の天狗にさらわれるからという理由で、男の子はみな「バーバー吉野」のおばちゃんに
なぞのオカッパにされてしまう田舎町。そこへ東京からあかぬけた転校生がやってきて、
子供たちも大人から強制される不条理な現実に目覚める、、
というおはなし。

新作「かもめ食堂」公開も待たれる荻上直子監督の長編デビュー作品。
私と年が近い、日本人の、女性の監督ということでなんだかすごく
共感を呼ぶ映画づくりだった。某私と同じ出身県のロリコン男性ベテラン監督より
よっぽど、、こどもたちが同級生の女子を「あいつ、いいよな〜」っていうシーンがあるの
ですが、女性監督なので?ただ男子が騒ぐだけで終わってしまう。これが某是枝氏や
某塩田氏ならえろーく撮るんだろうなあ、、と思った。それはそれで見たいのですが。

どいなかの自然とこどもたちがとても美しい。こういう風に撮るときれいに
見えるんだな〜〜とかこの人ぜったい「やっぱり猫が好き」を地方で一生懸命見てたに
ちがいない、とか思っていた。

しかも単にほのぼのした話かとおもいきや、上に書いたように、外部からの侵入者によって
子供が大人や伝統、風習という生まれて知らずにはめられた足かせに気づき、反抗する
というテーマがあってちょっとびっくり。
かもめ食堂、はやく見たいなあ。

☆3.5つ
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by angrofille | 2006-01-31 23:24 | 映画

paris mean time

パリの思ひでをwebにアップしました。

最近ひたすら著作権を無視して(すみませんすみませんすみません)
おうちにこもって励んでいたimovieなのですが(暗い)、
※どうしても最初のエラーがとれない(他の画像を入れてもエラーがでる)
※Quicktimeとmpegくらいしか書き出せない
※写真で作るとサイズが米粒のように小さい
※日本語入れるとエラーがでまくる
ということで課題が山積み。

しかもQuicktimeって世界標準だと思っていたのですが、
windowsだとwindows media playerが標準なんですってね、、
ということはそちらが世界標準なんですよね、、

現実の世界もよく知らないのに、webの世界がまたあるなんて、人生というのは
ほんとうに手に負えないしろものだ。
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by angrofille | 2006-01-31 22:44 | 写真
フランスの映画雑誌「カイエ・デュ・シネマ」の編集長エマニュエル・ビュルドーが、
最新のフランス映画をセレクトする東京日仏学院の好評企画〈カイエ・デュ・シネマ週間〉。
今回は特別ゲストとしてアルノー・デプレシャン監督が来日。最新作「キングス&クィーン
(仮)」('04)をはじめ、彼の作品の上映&トークショーも行なうのでお楽しみに。
movie walkerより

というので行ってきました。
おめあては「そして僕は恋をする」「エスター・カーン」の監督アルノー・デプレシャンの新作。
会場は大盛況で、10時からのチケット販売でしたが、開始20分ほどでトークショー
のチケットはうりきれ。早起きしたヒッサのおかげでなんとか19時の追加上映の回を
ぎりぎりとることができたのですが、いやはやすごい人気でした。

会場であるフランス領(あそこは日本じゃないと思う)の日仏会館のレストランで
食事をしていたら、デプレシャン監督本人が我々の後ろの席にいたそうで、
トークショーにしのびこもうと会場の前でおっかけのように待っていたらまたご本人!!ぎゃあ!!

エスター・カーンのトークショーになんとか入ることが出来て、初めて本人を拝見。
あまり声が大きくないのだけど、しゃべり方がものすごく優しくて、
そのうっとりするような話し方で
「女の子の魂を描くには、音楽は欠かすことができない要素なんです」とか
「椅子に座っていると自分が本当に椅子に座っているのかわからないから、すごい早さで
椅子から座ったり立ったりして自分が椅子に座っているところを見ようとする男の笑い話が
あります。あれと同じで、常に自分が存在する世界に疑いを持って、確かめようとすること。
それが私が映画を作り続ける理由なんです」とか
胸を撃たれるような発言ばかりされるため、もう瀕死。素敵だ。あまりに素敵だ。
その後、入れなかった回のトークショーをテレビ画面で少し見たけれど、なんか平面で
本人とはやっぱり違うなあと思った。こういうことを思うようになると、それはもう恋である。やばい(何が)。

新作「キングス&クイーン」はとてつもなくよかった。
5点満点で7点くらい。まさしく魂を掴まれるような映画で、終わったあと脳がしびれて
うまく動けなかった。彼の「エスター・カーン」も理屈ぬきに心を動かされる映画で、
「そして僕は恋をする」も骨の髄までフランス的なほんとうに素晴しい映画だったけど、
新作はそれらを遥かに超えるネクストレヴェルの作品で度肝をぬかれました。
おすぎが「わたしッ、この映画を見るために生まれてきたんですうッ!!」っていつも
絶叫しているけど、あの人はいつもこうやって脳が痺れる感じになってるのかなあと思った。
今年中に公開予定とのことですが、公開されなかったら暴動してやる。
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by angrofille | 2006-01-29 12:30 | 映画

長安刀削麺

六本木ストライプハウスでタナカカツキと伊藤ガビンのトークショー。
伊藤ガビンははじめて見たけど、「タイガー&ドラゴン」のジャンプ亭ジャンプ
に生き写し、離ればなれになった双子、というかんじで度肝をぬかれた。
タナカ氏は幼少のころ赤塚不二夫の描いた「漫画入門」を買って、その本に書いてることを
逐一すべて実行したところあんな風になったそうだ(失礼?)。
赤塚不二夫の漫画は厳密にいうと6つぐらいしか面白いのがないとか。
タナカ氏のすすめていた漫画は、
ミルキーウェイ
ガキデカ
モト子さんの日常(?)
琵琶の木
エースをねらえ(宗像が死んでからが凄いそうだ)
がんばれ元気(金持ちで勉強ができるくせになぜそんなにハングリーなのか?が
気になるそうだ)
などなど。

空腹で死にそうになったので終わり次第西荻に直帰。
駅前の長安刀削麺でしょくじ。
刀で削ると書くだけあって、手で削ってるから麺が太くて不揃い。
それがまたパスタみたいでもちもちしててほんとおいしい。
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中国人のウェイトレスちゃんもあやや似でかわいい。
餃子には巨大なはねがついてる。
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これは今日の昼食。赤坂見附の韓国料理や。ふつうにおいしいのに、
ランチ時にも関わらず人がまったくいなくておどろいた。
昼からビビンパ。
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by angrofille | 2006-01-28 00:11 | nikki

マチズモ

わたしのアイデンティティというのは基本的に自分の肉体に対する
嫌悪感の上に成り立っているのだが、このへんですごくビルドアップして
マッチョになったら、自分に対する認識も変わるんじゃないかしらと最近思う。

「ミーウィズアウトユー」でニューヨークに行くという主人公に向かって母が言う
「あんたには今までたくさんのチャンスがあったわ。でも、あんたはそれを全部
フイにしてきた。あんたが全部だめにしたのよ。だからこんなことに、、」
という言葉が脳裏にべっとりと焼きついて離れない。

冬の新宿の町を歩くと、自分の幽霊をひきずって歩いているように感じる。
あんまり重くて、じべたに座り込んで泣きたくなってくる。

しなやかな筋肉があったら、そういう不気味な幻影を振り切って歩けるかも
しれない。暗い闇に進む思考を強いシナプスとかがさえぎってくれるかもしれない。

まあ、それも幻想なんですけどね、、
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こんなことがやりたい。
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by angrofille | 2006-01-26 23:16 | nikki
IN AMERICA

「マイ・レフトフット」「父の祈りを」のジム・シェリダン監督の半自伝的作品。
アイルランドからアメリカに渡った夫婦とちいさい娘二人がニューヨークで
経験する新しい生活、新しい人生。

彼らは非常に仲のよい家族なのだが、皆事故で死んだ幼い弟、フランキー
の思い出にとりつかれて、悔恨のなかに生きている。
まるで「ホテル・ニューハンプシャー」のようだが、「イン・アメリカ」の家族は
守護天使としてというより憑かれてはなれられない幻影のようにフランキーを
追い求め続けている。
死者はおそろしい。
この映画もぱっと見普通のモダンないまどき映画なのだが、全編を死者の影が
覆っていて、重く苦しい。
死んだ弟と今いる家族しかいなかった彼らの世界に入り込んでくる、黒人の
画家マテオ。彼が幻影から家族を救っていく。
死の影を癒せるのは結局新しい命しかない。新しい命は日々生まれ続け、
そしてまた日々新しい命が死の世界に足を踏み込んでいく。

イギリス的陰鬱が「モーヴァン」に続いて素敵なサマンサ・モートン、
マテオ役のジャイモン・フンスー、役者がとても素晴しい。
そしてなんといってもあまりにかわいらしい幼い姉妹(ほんとに姉妹)ボルジャー姉妹。
この姉妹がいなかったら辛くてみてられないだろうな。
おねえちゃんがださいカウボーイ姿で歌う「デスペラード」は涙がでてきます。

☆3.6つ
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by angrofille | 2006-01-26 23:07
か、書きたいことがなにもない。
まっしろだまっしろだまっしろだ。

パリでは餃子のことを「ラビオリ・プチ・クロワッサン」とよんでいました。
朝食を「プチ・デジュネ」なんて呼ぶお国はやっぱり違うわねえ。

6月からまたフリーダムになるらしい。そしたらアメリカ行ってみたい。

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by angrofille | 2006-01-26 00:37 | journey
いつかははなれていく

ME WITHOUT YOU

本国イギリスのみならず、各国映画祭で好評を得たドラマ。80年代から90年代へ向かう時代を背景に、いつも一緒にいた親友同士の少女2人が、思春期から大人へと成長する過程で経験する様々な出来事を、当時のブリティッシュ・ポップに乗せてノスタルジックに描く。
(all cinema onlineより)

この映画も「バス男」に負けないすごい邦題「私たちはイカレ娘 もう我慢できない!!」
というのがついてます。どんなにセックス&ドラッグ&ロケンロールかと思うじゃないか。
そして全然ちがうじゃないか。そりゃないよな。そりゃない。

割とオシャレな美術設定、時代ごとにかわっていく彼女たちのファッション、
かわいい映画といえばそう言えなくもないが、まあおんなのこの友情クロニクル
を描く映画といえばアニエス・ヴァルダの「歌う女・歌わない女」
やエリック・ロメールの「レネットとミラベル」というどちらも最高の映画
があるが、イギリス映画ってほんと現実的でそうははいかなくて、まあたいてい
おんなのこなかよし二人組といえば顔担当と頭脳担当に分かれるわけで、
そんな二人が「死ぬまでわたしたち一緒よ!」と20年まえに言っていたのにも
関わらず一緒にいたいのにどうしようもなく心が離れていくさまを描く映画です。
まあ、完璧にはなれているわけではないのですが、「サイアミーズ・ツインズ」な
二人の着地点までを描いています。

その着地点に至るまで、とくに英国人はみなゲームが好きというので行われる最後の
ゲーム、登場人物全員で行うかくれんぼのシーンがターニングポイントとなるのですが、
そこにいきつくまでがまた長く、その長さをカイル・マクラクランを見つつ受け入れなければ
ならないのが英国式なんだろうなあと思いました。

でも、そこに行き着くまでを見てほしい。95%の人が時間の無駄だと思うのですが、
水の中のナイフみたいに最後の10分が凄い映画というのは言い過ぎですけども、
最後も甘いとおもうけども、とりあえずわたくしは好きな部類に入る映画でした。

☆(難しい)3.7つ

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by angrofille | 2006-01-24 23:28 | 映画

実録・千葉のヤンキー

川村美術館に行くまでには外房線というローカル線にのらなくてはならない。
大雪の午後、電車はけっこう混んでいた。
そこにやってきた、「イブ・サンローラン」のアップリケが背中にどーんとついた
皮ジャンを来て乗り込んできたパンチでサングラスの綾小路翔的チンピラさん一人。
車内をなめまわすように見ると、座席に荷物を置いていた安田大サーカスのような
青年に向かって「おい!!てめえ!!」といきなり一喝。静まり返る車内。
「てめえ、そんなとこに荷物置いてたらすわれねえじゃねえかよ!オラ見ろよみんな
立ってるじゃねえか!!てめえ座席二つ使うんなら二人分の運賃払ってからにしろやコラ!!」
とものすごくまともな事を言って、安田大サーカスが荷物をどかした座席に座り込み、
ピンクの袋の「めんたいポテトチップ」を貪り食べだした。
この人、ほんとはいい人、、?と思っていると、前に立っているおじさんに
「おっさん、ここ空いてるから座ればいいじゃねえか!」と親切なんだかなんなんだか
わからない気の使いよう。そして、丁重に断るおじさん。
いいもん見たなあ。
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写真は神田(祭り好き)で行われていた「雪だるままつり」の写真です。
歩道にいきなり雪だるまがおいてあって、なおかつ七夕飾りが沿道を埋めている
というさっぱり意味のわからない祭りみたいです。写真でわかるように、このお祭りは
大失敗だと思います。
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by angrofille | 2006-01-23 22:42 | 憂国
川村美術館で行われたゲルハルトリヒターの「回顧展」

リヒターを見るのは2年前のロンドン、ホワイトチャペル以来。
50点しかないのにどこが回顧展なんでしょうか、、ホワイトチャペルはこの半分の
スペースでもっときちんと追いかけていたのですが、、
なんて意地悪いこと言っちゃいけないですね、、

まあ私の住んでいる西荻窪からは片道2時間半かかるところなんですが、
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すっげえ雪だし

ボリュームが少なくてすっごく不満☆で、80年代以降の作品が9割。

だがやはりリヒターの大好きなガラス、3メートルくらいある巨大なガラスを11枚重ねた
「11枚のガラス板」はとにかく素晴しかった。きれいに見ている側が映りこんで、
しかも11枚重ねてあるので映るものがみな幽霊みたいな、特殊効果みたいなかんじ
に見える。
3.5メートルのアブストラクトの絵画もしぬほど美しかった。ひごろ本で見ている色と
ぜんぜん違う。何百種類の色がこのなかにあるのかしら?もううっとりうっとりうっとり

今生きている中でも、間違いなくもっとも力のある最高峰の芸術家だと思いました。
もっと見たかったけど、、
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by angrofille | 2006-01-23 22:30 | 現代美術